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謡跡巡りー大神神社 参拝記ー

謡跡巡りー大神神社 参拝記ー
 秋の一日、能『三輪』の舞台、奈良県の三輪山のふもとに鎮座する大神(おおみわ)神社に参拝しました。
 大神神社には本殿はなく、円錐形の「神奈備山」(神が降りられる山)である三輪山をご神体として拝する拝殿のみがあります。
 ご祭神・大物主神が衣を掛けられたという「衣掛けの杉」が、今は切り株のみですが、拝殿のそばに屋根をかけて大切に祀られています。
 「巳の神杉」は、今でも神が姿を蛇に変えられて現れるそうです。
 三輪山をめぐる道は、「山の辺の道」という古代の街道です。この道をたどり、能『三輪』のワキが住んだという「玄賓庵」「(元伊勢) 檜原神社」へと向かいます。
 能『三輪』の主題は、神と人(大物主神と活玉依媛〈または、ヤマトトトヒモモソヒメとも〉)の結婚神話です。そのヤマトトトヒモモソヒメの墓「箸墓」は、巨大な前方後円墳。
 神は崇められ、祀られる。人の願いを聞いてくれる存在。目には見えない存在と思っていましたが、神話では神と人は契り、能の舞台では神が人の姿で現れ舞い、人(玄賓) と親しくともに楽しむ。そんな神秘的な物語を、この大神神社の凛とした気配を大切に演じてみたいと思います。
                  能楽師 津村聡子
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