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吉野天人

物語

吉野天人

吉野の桜を見ようと連れ立って来た都人たち。満開の桜の山に分け入ると、気品のある女性が現れます。この山に住み、花を友として暮らしているというその女性と時を経つのも忘れ、花見をする一行。やがて女性は、じつは天人であることを明かし、ここで信心し、夜を明かすならば、真の姿で現れましょうと約束して姿を消します。(中入)

 

澄みきった月光のもと、舞い降りた天人は、花に戯れるかのように美しく舞います。

 

舞台展開

吉野天人

舞台正面(正先)に据えられた桜の立木は、全山満開の吉野山の象徴です。前シテ(里女)は幕の内より、ワキ(都人)に呼びかけて登場します。天人と明かして中入し、後シテ(天人)は袖を翻して美しい舞(中之舞)を舞います。

 

鑑賞

吉野天人

見もせぬ人や花の友

 

桜の花のもとに集うと、初対面の人でも自然と心が解け、家に帰るのも忘れて一緒に花に見入ってしまうという「吉野天人」の一場面。昔も今もその気持ちは変わらないもののようです。

 

 

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